Fly Away

2005年9月6日 不安定
あなたと二人だったら、何も怖くはないから




二人になったことはあったろうか
私とペアだった人間がいただろうか

誰が私を直視しただろう
誰が私を認めたんだろう

私は誰なら受け入れられたんだろう
誰なら怖くなかったんだろう
二人という前に、二人になることが怖い


昔々、もっと若くて健康だった頃
私は誰かと二人っきりになりたかった

いつも一緒の友達
トイレに行くのも体育に行くのも部活に行くのも

私のその狭くて我侭な願いは叶わなかった
私は誰かを縛りたかった
誰かとずっと一緒にいたかった
三人では駄目、二人で

何故二人になりたかったんだろう

誰かに必要とされたかった
群集の中の一人では嫌だった
「ふぃなんかいなくてもいい」では駄目だった

病気になるまで私自身も周りもその私に気付かなかった
私は誰かに寄生することを望んだ

ラヴソングを聴いてみる
私はこんな愛など知らないと嘆き
こんな愛は嘘ものだと叫び
届くことも見ることもない世界に憧れる少女のようで
期待と興奮と不安と、裏側に絶望をもって

結婚は誰でもするものだと思っていた
太っていたり決して美人だと言えないような人でも
結婚し、子供を産んでいる
だから自分も大丈夫だと信じていた
こうなる未来なんて想像もしなかった

鏡に映る私は醜く
にきび面で、太っていて、顔が長くって
愛される要素は脂肪に潰されてしまっていた

空が泣いているから雨が降るのだという
私も一緒に泣いていいだろうか
一人で泣くのは寂しい
寂しいのはもう嫌だ
どこまで寂しくなればいい?
でもその寂しさを選んでいるのは自分だ
友達を遠ざけ、連絡がきても無視している
逃げている

私は誰からも選ばれないと信じている
私は永遠に一人だと信じている

何も怖くはないと言ってみたい



今叫んだら隣で寝ている父は起きるだろうか
そして何か変わるだろうか

どうして声を上げられないんだろうか
何でその叫びがいつも食べ物に向かってしまうんだろう
食べ物に突進している
食べ物だけが私の悲鳴を抱きしめる

頭の中が空っぽになればいい
ミシンを踏んでいる時
運動をしている時
心から開放される
でもそこに行くまでが大変で
その行動を起こそうという気力をもってくることが
あぁ、歩くように容易くできたらいいのに

軽い軽い羽が生えて
雲の上をひょいひょい飛び越えて
大粒の涙を流しながら
誰の顔も見ず、母の目も気にせず泣き叫びたい
本当は誰かにしがみついていたいんだけど
私の頭を撫でてくれる人はもういない

今この雨の中
コンビニまで走っていったら
私の中で何かが弾けて
きっともっと汚いものを纏って
ぐるぐる巻きになって
それこそもう出てこれなくなって
誰も彼もが私を蹴るんだ

快楽
快楽
快楽
快楽

リズミカルな歌ばかり流れなければいい
もっと静かで淡々とした歌がいいのに
どうしてずっと流れているの?

だって一人は怖いんだよ

私を嘲え
私を罵れ
誰もそうしないから辛いんだ

本当は誰も私のことを考えてほしくない

これ以上一人になれないのに独りになりたい
雨の中走っていって飛び降りてしまいたい
それくらい寂しい
何で寂しいのかわからない
どうしてこんなに冷たいのかわからない
私はなんでこんなことばかり考えるんだろう
楽になりたい
もっと前向きに
もっと楽チンに
明朗明朗明朗明朗明朗

それでもいいから二人になってみたい
誰か私を選んでくれ
こんな太ってて醜いのに無理な願いだけど
夢の中の私はいつも綺麗でぴかぴかだから

誰か私に言って
「もう迷わなくていいから」

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