私に糧を

2005年7月2日 日常
今日は妹と千葉市内に買い物に行った。
私はスカートしか買わなかったけど妹は5着くらい買った。
セール中のPA●COと、そごうと駅ビルと古着屋に行った。
ぐるぐる歩いた。
土曜日の、若さに溢れる街。

弟と妹の誕生日が近いので
二人にプレゼントを買った。
妹にはマジョレナのネックレスを、
弟には妹と二人でソニプラで鼻の形をした眼鏡かけとスターウォーズのペッツを買った。
二人とも喜んでくれた。
特に弟は眼鏡かけが気に入ったらしく
学校へ持っていくと言っていた。
弟がこんなにプレゼントを喜んでくれるのは初めてで
固っくるしいものよりこういうのの方がいいと18年間共にしてるのにやっと知った。


昨日は珍しく休みだった父と品川へ野球と競馬を見に行った。
野球は草野球で、父の会社の後輩たちが試合をしていた。
そのチームは負けてしまったけど、面白かった。
中学の時ソフトボール部だったから
少しボールが投げたくなった。

競馬、ハマった(藁
競馬場は遊園地みたいで、鮮やかで妙な活気に満ちてて
私は入場した時点で大分興奮していた。
生まれて初めて馬券を買って(300円しかかけてないけど)
生まれて初めて出場する馬を間近で見た。
馬はとてもしまっていて、筋肉質だった。
毛並みもつやつやしていた。
騎手は男性なのに52kgとかなんて驚いた。
痩せすぎだろ・・弟も背が低かったらなれたかもしれない。

4レース見た。
どれも300円くらいしか賭けてないけど1回勝った。
父は2回勝った。
馬が走ると興奮した。
ゴールしても興奮した。
終わっても興奮した。
次のレースどうしようと考えて興奮した。
私は活気に満ちていた。
馬に生きる力をもらった。
レースで勝つことよりも馬が走ることが嬉しかった。
あの緊張と、痛々しさと、喜びは上手く表現できない。

夜は父が秋葉原の寿司屋に連れて行ってくれた。
凄く美味しかった。お腹いっぱい食べた。
父はとても喜んでくれた。
お礼を言うのは私の方なのに、
「お前がはしゃぐ姿を久しぶりに見たよ」
と笑ってくれた。
家に居る時の私の奇行は、父の目にどう映っていたんだろう。
喜んでくれた父に、嬉しくなった。
切なくなった。
申し訳なくなった。
ただありがとうと言いたかった。


電車に乗れた。
人ごみに入れた。
外食が出来た。
2日連続で動けた。
過食がなかった。
服が買えた。
喜べた。
楽しめた。

太っているという事は事実であっても理由ではない。
太ってから何かしようと思っていることは
痩せてからでも出来ない。
太っていたって別段生きるのに支障はない。

確かに生き難い。
自分と他人を比べ卑下し、
細い服に惑わされ、
痩せることを周りから強要される、
もしくは強要されているように感じる。
けれどもそれは理由になるものに値しないと思った。

太っていたってお洒落してもいい。
太っていたってお化粧してもいい。
太っていたって美味しいものを食べていい。
太っていたって外に出てもいい。
太っていたって働いてもいい。
太っていたって恋をしてもいい。

辛くないと言えば嘘になる。
店に並ぶ可愛い服を見ても、サイズはM。入るわけがない。
目の前で服を選ぶ妹。
若々しい輝く人たち。
何度鬱に陥りそうになったか。
目眩がした。吐き気がした。
自分と他人ばかり比べた。醜い自分。

ある店で靴を見ていたときに店員が来た。
彼女は私と同じような体格をしていた(つまり大きい)
でも彼女は輝いていた。
お洒落な店での接客は慣れたものだったし、
店員独特の「邪魔」感もなかった。
そしてそのお洒落な店の服を着て
「いらっしゃいませ」と言っていた。

自分自身が馬鹿馬鹿しくなった。
私の考え全ては太っている人たちにとても失礼だと思った。
彼女を綺麗だと思った。
笑顔の女性は美しい。

可愛い服はサイズがない。
だったら作ってしまおう。
リメイク用に買った無地の服。

綺麗になろう。
痩せることは大事だ。
でもその前に摂食障害を治さないといけない。
体型も病気も、一緒には治らない。
まず、病気を治そう。
外に出よう。
私があれだけ恐れていたヒトや街は、
私に生きる力さえ与えた。

少しずつ前に進んでいる。
バイトの人たちにもメールを返せた。
電車にも乗れたし、街にも行けた。
そして何より考えが変わった。

毎日調子がよくなくてもいい。
次の日は頑張ろうと思えるくらいの勇気を。

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