さようなら、さくら

今日は昼前に起きて
創立記念日で学校が休みだった弟と祖母と
冷やし中華を食べて
干していた布団をしまって
病院へ行きました。

今日はちょっと空いていたし、
私も考えが前向きだったから
診察はすぐに終わった。
薬もいつもと変わらない。
カウンセラーを見かけた。髪を切っていた。
ちょっと寂しくなった。

それから帰ってきてすぐ
さくらの火葬に行った。
妹は部活を休んで
弟はバイトを休んで
父以外の家族全員で霊園に向かった。

田舎の山の高いところにその霊園はあって
正直綺麗とはいえないところだったけど
さくらが遊ぶには丁度いいんじゃないかとか思った。

さくらはどんどん煙になって空へ登っていった。
私はさくらのお墓(といっても2年間安置されるだけの仮お墓)の
看板というかプラカードというか墓石というか
そういうのをマジックで書いていた。
そこは蚊が多くて
私は5箇所も刺された。

私達はさくらの思い出をぽつりぽつりと話した。
妹は案外けろっとしていて
私と弟は号泣したのにこの差はなんだろうとか思った。

さくらは今どこにいるんだろう。
天国へ行ったかな？
それともまた新しく、生まれ変わった？
私は出来れば天国で
さくらに会いたいんだけど。

この1か月・・というか引きこもってからの私とさくらは
行動を共にしていた。
正直私は引きこもるまであまり家にいなかったので
(学生時代は部活三昧、卒業してからは入院したり一人暮らししたりバイトしたり)
あまりさくらとは仲良くなかった。
でも引きこもってからは、私達は同じ生活のリズムを繰り返し、
同じ空間で同じ時間を過ごしていた。
私が日に日に外に出なくなるにつれて
さくらもあまり外に出なくなった。
母は私達を
「大きい猫と小さい猫」
と言っていた。

ちりんちりんというあの音が、もう聞こえない。

私は昨日の夜中もさくらの前に行って
泣きながら話しかけていた。
さくらは私が殺したようなものだ。
私が「死にたい」と言っていなければ
さくらは死ななかったかもしれない。

さくらの居ない夜中は耐えられない。
夜中一人でテレビを見ていると必ずやってきて
にゃぁ、と鳴いて、抱き上げてやるとまた、にゃぁと言った。
足の上でごろごろし、寝転がっていると体の上に乗ってきた。
さくら、さくら、寂しいよ。

夜は和食ファミレスで夕飯を食べた。
昨日も過食せずに済んだし、今日もうまくいけば大丈夫。
さくらに頑張るって、言ったから。

昨日からある人とメールをしてる。
私に素敵なアドバイスをくれて、共感して、本当に楽しい。
明日から旅行なんだって☆いってらっしゃいvvv

さくらの分まで生きないと。
少しずつでも前へ進もう。
でもこのだるさは何なんだろう。
寂しさばかりが身体を虫食っている気がする。