雨は音も立てない

私が生きていて
例えば何になるんだろうとか
それを考えるのはやめた。

だって意味ないんだもん。
生きてることに。

特別な存在になれなかった自分。
そして平凡にすらなれない自分。
生きているのがみじめったらしい。
恥さらし。

特別頭がよかったり
特別運動が出来たり
特別美しかったり
特別な才能をもっていたり

どうして私にはそれがないんだろう。

女優を見ては
何故私はこう美しい容姿に恵まれなかったのかと妬み
アニメを見ては
何故私はあっち側の世界に生まれなかったんだろうと思う
アニメの世界に生きていれば
きっと誰かが私を美しく書いてくれる。
それはもう「ふぃ」という人間ではないけれど。

私は自分の名前を捨てるのが好き。
今までの汚い人生を捨てた気になれる。
新しい自分になれる気がする。
でもそれは一瞬の夢で
私は結局「ふぃ」なんだ。
悲しい事実。

病気になる前の自分にも戻れない。
病気を治すことも出来ない。
痩せることも出来ない(これが一番の問題）　
昼間外に出ることも難しい。
醜い私。
汚い私。

痒い。
このまま体が侵されていく気がする。